迷惑電話

 職場にかかってくる迷惑電話に遭遇しました。最初、交換から怪しい電話なので、変な内容だったら交換に戻して貰って良いと言われて繋がった電話でした。交換から聞いた向こうの会社名とこちらが出てから名乗ってきた会社名が違っていて、最初の会社名はこちらの部署に関連ある実在の会社名ですが、後からのは違う部署に関係する会社名でした。後から聞いた話では、間違って関係ない違う部署に回されてしまったので、正しい部署に転送してもらうふりをして目的の人物に繋がろうとしている手口だったようです。最初、「こちらが交換から聞いた会社名とこちらに名乗った会社名が違うのは何故?」と問うと直ぐにブザー音のような音がして違う人物が登場し、さも該当する部署の人間であるかのように振る舞い、「自分のところにかかるはずの電話がそちらにかかってしまったようなので、今から言うように転送して欲しい。」と言ってきました。最初の電話の時点で迷惑電話であることを認識していたにもかかわらず、つい普通に反応してしまい向こうの言うように転送しようとする自分がいました。しかし、何故か転送しようとしてもうまく転送できません。普通ならば転送ボタンを押してから転送先の電話番号を入れると転送されるのですが、そのまま相手と繋がったままです。何度かやってもダメなので一旦交換に戻そうとしましたが、それもうまくいきません。いろいろやっているうちに何故か向こうの繋がりたい相手の電話番号に転送できてしまい、そのままこちらの電話を切りました。転送されても普通ならば相手せずに切るだけなので大丈夫なのですが、自分も迷惑電話の片棒を担いでしまった形になり、痛恨の極みです。多分、あたかも”携帯電話をかけながらATMの前で相手の言われるままに操作している老人”のように周りから見られていたのかも知れません。